今回お話する内容はこちら
横浜市旭区「ひなたぼっこ」にて第2回ばぁばの会を開催しました
横浜市旭区の地域子育て支援拠点「ひなたぼっこ」にて、
【第2回 ばぁばの会】の講師としてお話をさせていただきました。
今回のテーマは
「3世代が笑顔になる!ばぁばの関わり方講座」
~ばぁばにできること・ちょうどよい距離感とは?~
会場はひなたぼっこ多目的室。
今回は、お孫さんがすでにいらっしゃる方、これからお孫さんが生まれる予定の方など、7名のばぁばが参加してくださいました。
前回に引き続きご参加くださった方も複数いらっしゃり、
「今の子育てをちゃんと知りたい」という想いの強さを感じました。

30年ぶりの子育てに戸惑うばぁばたち
今回参加された方の多くは、
約30年ぶりに赤ちゃん育てに関わるという方々。
・沐浴のやり方が違う
・白湯や果汁を飲ませない
・赤ちゃんの服が昔より薄い
・布団をかけない寝かせ方
など、ひとつひとつが驚きの連続だそうです。
そんな中で共通していたのが、
「今のママたちの役に立つには、どう関わったらいいのか」
という、とても真剣な想いでした。
子育ての常識は、10年でも大きく変わる
私は幼児教育の現場に約10年関わっていますが、
実はこの10年だけでも、子育ての価値観は大きく変わっています。
・父親の育休取得が増加
・共働き家庭が多数派に
・ママたちは効率やタイパを重視
育児と仕事の両立が当たり前になり、
子育ての考え方そのものも、時代とともに進化しています。
情報が多すぎる時代のばぁばの戸惑い
30年前と最も違うのが、
スマホ・SNS・YouTubeなどの情報量の多さです。
今のママたちは常に情報に囲まれ、
「どれが正しいのか分からない」
「周りと比べて不安になる」
そんなプレッシャーもたくさん抱えています。
一方、ばぁば世代からよく聞かれるのが、
「そんなことも知らないの?」と娘から言われてしまう辛さ。
責められているように感じて、ショックを受ける方がとても多いです。
子育ての主役は「両親」、祖父母は「応援団」
ここでお伝えした大切なことがあります。
今も昔も変わらないのは、
子育ての主役は“両親”、祖父母は“サポート役”だということ。
ママ世代の考え方や育児方針を尊重し、
「あなたたちの子育てを応援しているよ」という姿勢で関わることで、
3世代の関係はぐっと安定していきます。
産後のママは「ホルモン」と「寝不足」の影響が大きい
講座の中で、産後ガルガル期についてもお話しました。
これは本来、動物がわが子を守るために攻撃的になる本能的な反応で、
人間にも同じような反応が起こると言われています。
産後のママは
・ホルモンバランスの急激な変化
・慢性的な睡眠不足
によって、心がとても不安定な状態です。
実母や義母の何気ない一言に傷ついたり、
怒りが強く出てしまうことも珍しくありません。
これは性格の問題ではなく、
本人にもコントロールできない体と心の反応だということを、
ぜひ周りの大人たちにも知っておいてほしいとお伝えしました。
特に
・母乳
・赤ちゃんの体格
などの話題は、とても敏感になりやすいポイントです。
3世代がうまくいく距離感は「調整し続けること」
3世代が幸せに過ごす距離感に、正解はありません。
・近すぎて苦しくなったら、少し離れてみる
・離れすぎてさみしくなったら、少し近づいてみる
このトライ&エラーの繰り返しで、少しずつちょうどよい距離が見つかっていきます。
そして大切なのは、
我慢ではなく「対話」を重ねること。
お互いが納得できる関係を、少しずつ作っていけたら素敵ですね。
参加者のご感想より
今回も、たくさんのあたたかいご感想をいただきました。
・先生の実体験や、先輩ばぁばのお話がとても参考になりました
・娘にガルガル期があった理由が分かって、気持ちが楽になりました
・良い距離感を探りながら、ばぁば生活を楽しみたいです
と、笑顔あふれる時間となりました。
第3回も開催予定です
ありがたいことに、第3回の開催も企画中とのこと。
また皆さんとお会いできるのを、今から楽しみにしています。
親子の想いがすこしずつ近づいていきますように。
ばぁばの子育て、孫育てを、これからも応援しています。