お子さんの園や学校が、合わないと感じていませんか?

繊細なうちの子、園が合わないみたい…変えてもいいの?
親としては、とても悩ましい問題ですよね。
今日は、実際にあったご相談をもとに、繊細な子にとって大切な「安心できる環境」についてお話しします。
今回お話する内容はこちら
💭実際にあったご相談
ある年少の男の子。とても繊細な気質で、入園してすぐに「幼稚園に行きたくない」と言うようになりました。
夜には歯ぎしりをするようになり、蕁麻疹も出てしまったそうです。
お母さんが園長先生に相談すると、こんな言葉が返ってきました。
「繊細な部分はみんなあるから、繊細さんだから特別にはできない。小学校ではそんなの通用しないよ。」
…この一言に、お母さんはとてもショックを受けました。
結局、思い切って転園を決断。
新しい園では、先生も温かく、本人も安心して通えるようになりました。
今は落ち着いていますが、「この先、小学校は大丈夫だろうか」と、まだ不安が残っているそうです。
私自身も、子どもを転園させた経験があります
実は私の子どもも、最初は「管理型」の園に通っていました。
できないことを指摘される場面が多く、チックが出てしまい、毎日がストレスのようでした。
しかし、思い切って「のびのび系」の園に転園したところ、表情がどんどん柔らかくなり、楽しそうに通えるように。

転園して子どもがのびのび過ごせるようになり、本当によかったです!
家庭も明るくなり、私自身も肩の力が抜けたのを覚えています。
そんな経験をふまえて、今、親御さんにお伝えしたい3つのポイントがあります。
🌸1. 合わないなら、変えていいんです
園や学校って、一度入ったら「変えてはいけない」「頑張るべき」と思いがち。
でも実は、環境を変えることで、子どもがグンと楽になることもあります。
もちろん、転園や学区外の学校に通うには費用や手続きのハードルもありますが、制服などはお下がりを探してみるなどで負担が軽減できます。
最近は、学区外通学も柔軟になっている地域も多いです。
「今の環境で頑張らせる」よりも、
「この子にとってラクな環境はどこか?」と考えてみるのも、大事な視点です。
🌸2. 先生との関係性で、安心感が変わる
特に繊細な子は、周りの大人の雰囲気にとても敏感。
先生が温かく、励ましてくれる存在かどうかが、安心できるかどうかに直結します。
否定的な言葉や、できていない部分ばかりを指摘されると、
「どうせダメなんだ…」と自己肯定感が下がりやすくなります。
一方で、温かく接してくれる先生と出会えると、
「園って楽しい」「自分を大切にしてもらえる」と感じられ、その後の学校生活にもポジティブな影響があるんです。
🌸3. 成長マインドセットを持つ先生に出会えるかどうか
先生には、大きく分けて2つのタイプがいます。
- 「今できていないこと=ダメ」と見る先生
- 「今はできなくても、これから伸びていく」と信じてくれる先生
繊細な子にとっては、「これからできるようになるよ」と信じてもらえることが大きな安心になります。
これがいわゆる「成長マインドセット」。
その子のペースを認め、焦らせずに見守ってくれる先生のもとでは、
子どもはチャレンジする力や社会性も自然と育っていきます。
✅まとめ:「安心できる場所」は、子どもにとって何よりの土台
環境を変えることに迷いがある方も多いと思いますが、
繊細な子にとっては、「安心できる場所」があるかどうかが、心の健康やその後の成長に直結します。
「がんばらせる」より「安心させる」。
変えられるなら、変えてみる選択も、決して間違いではありません。
あなたの子育て、応援しています!