幼児教室を9年間運営し、
子どもの接し方講師・家族心理カウンセラー
として活動している田邊千恵です。
横浜市旭区の地域子育て支援拠点「ひなたぼっこ」にて、
地域サロンを運営されている皆さま向けの
令和7年度交流会研修 を担当させていただきました。
町内会や地域団体、有志の方々によって支えられている「地域サロン」。
新米ママや子育て中のご家庭にとって、
実はとても大切な“心の拠り所”でもあります。
私自身も、第一子が赤ちゃんだった頃、地域サロンに足を運び、
「ひとりじゃないんだ」と気持ちがふっと軽くなった経験があります。

今回お話する内容はこちら
今のママたちは、どんな時代を生きてきたのか
研修の前半では、
「令和のママ世代の背景」 についてお話ししました。
今のママたちは、
・SNSやネットに囲まれた情報過多の環境
・仕事と育児の両立が当たり前の社会
・人に迷惑をかけたくない、かけられたくないという意識
・人間関係も効率重視の“省エネ型”
そんな時代を生きています。
「誰にも頼らずに頑張らなきゃ」
「自分で何とかしなきゃ」
そう思いながら、毎日一生懸命に子育てをしている世代でもあるんですよね。
本音では、ママたちはたくさん抱えています
ママたちは表向きには、
「大丈夫です」「なんとかなっています」と言うことが多いです。
でも心の奥には、
不安や孤独、
「これで合っているのかな?」という迷いをたくさん抱えています。
だからこそ、
地域サロンが持つ
・ちょっと話せる
・ちょっと休める
・ちょっと弱音を吐ける
そんな役割は、今の時代だからこそ、ますます大きくなっていると感じています。
「話すだけでストレスが軽くなる」ということは、研究でも分かっています。
特に新米ママにとっては、安心して話せる場所があるかどうかは、とても重要です。
令和のママへの関わり方で大切にしたいこと

研修では、こんな関わり方のポイントもお伝えしました。
・正論よりも、まずは共感
・アドバイスよりも、安心できる言葉
・「すごいね」「頑張ってるね」という承認の声かけ
その中でも、特に参加者の皆さんの心に残ったのが、
「また来てね」 という一言でした。
無理に引き止めないけれど、
ちゃんと「歓迎しているよ」と伝わる言葉。
この一言があるだけで、ママたちは
「ここに来ていい場所なんだ」
と、心から感じられるようになるんですよね。
参加者の皆さんの声
当日は、皆さん本当に前向きに、真剣にお話を聞いてくださいました。
・令和のママたちの考え方がよく分かり、これからの対応に生かせそうです
・先生のお話がとても分かりやすく、腑に落ちることが多かったです
・「また来てね」という言葉の大切さに気づけて、心が温かくなりました
メモを取りながらうなずいてくださる方も多く、
「もっと良いサロンにしたい」
「今のママたちに寄り添いたい」
そんな想いが、会場いっぱいに伝わってきました。
人と人とのつながりは、時代が変わっても必要
「ママ友はいらない」という考え方が広がってきた今でも、
それでもやっぱり、人は完全にひとりでは子育てできません。
何気ない一言の会話、
温かいお茶を飲みながらの雑談、
「大丈夫?」と声をかけてもらえる時間。
そんな小さなつながりの積み重ねが、
ママの心を支え、その先で子どもの安心にもつながっていると、私は日々感じています。
子育て支援・保育・地域向け研修のご依頼について
今回のように、
・地域サロン運営者さん向け
・子育て支援に関わる方
・保育者・支援者向け
の研修や講座も行っています。
「今のママたちと、どう関わったらいいのか分からない」
「時代の変化を知りたい」
「現場でそのまま使える関わり方を学びたい」
そんな方に向けて、実体験と心理学の視点を交えて、
分かりやすくお伝えしています。
ご相談・ご依頼は、いつでもお気軽にどうぞ。